エルサレム
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| 聖地へ |
| 私たちの旅も終盤となり、いよいよエルサレムにやってきた。
エルサレムに対する日本のイメージはどんなものだろう? イエス・キリストの処刑されたゴルゴダの丘、嘆きの壁、 イスラム教の光り輝くドーム、そしてテロリストによる
数々の事件。 私たちのイメージもまさにそんな感じだった。だが、実際 エルサレムにはいってみると何といっても驚くのは観光客の 数。エルサレムは旧市街と新市街とにわかれているが、旧市街の
主な場所はさながら通勤時間の新宿駅のよう。。。 人の流れにそって、前へ進むしかなく、ひとつの場所を見学するごとに 思わずため息がでるようだった。
エルサレムの町すべてを観光するには一ヶ月はかかるそうだ。私たちの滞在は 2日間。それでも、聖地へ来た喜びは何者にもかえがたいものだった。 |
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オリーブ山に登る ホテルを朝出発して、まず最初にオリーブ山に登る。この複雑な町をまず、一
望してみようというのである。また、オリーブ山からみるエルサレムの旧市街 はポスターや絵はがきなどにも使われており、最も美しい”町の姿”をみるこ
とができるそうだ。 オリーブ山は、イエスが昇天したところでもあり、最後の晩餐を終えた後、お 祈りをしたところでもある。また、ユダヤ教でも終末の日が近づくと、メシア
(救世主)がオリーブ山に立ち、死者を復活させるといわれている聖地だ。 このため、オリーブ山のふもとにはユダヤ人の墓地がたくさんある。 岩のドームが金色に輝き、エルサレムストーンでつくられた城壁が旧市街を囲
み、ここからみている風景は確かにガイドブックなどでみた風景と同じだった。
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約10年前、ここにこようとした時は湾岸戦争が勃発して断念。その後何度も試 みたが政情不安などで断念。そして、いまやっとここにくることができた。
オリーブ山から旧市街をみていたら、そんなことを思いだしてしまった。
旧市街へ 旧市街は8つの門と城壁に囲まれている。私たちは、その中のひとつ糞門と
よばれる門から入城した。ここは、町の汚物がここから運び出されていたこと にちなみ名づけられた。現在は、バスも入れる唯一の門なので、人と車で
いつもごったがえしている。
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| 糞門から、左手に嘆きの壁をみながら坂を登っていくと”岩のドーム”が
現れた。ガイドさんが、”今、岩のドームがすいているのでそちらから 行きましょう”と私たちに言っていたが、ドームのまわりはすごい人の数だ。 しかし、金色に輝くドーム、青空と同じ青い色の壁を目前でみると周辺の喧騒
も忘れてしまうほど圧倒された。ここはイスラム教の予言者マホメットが昇天 したといわれている聖なる岩を中心に建てられている。また、ユダヤ教でもこ
の丘がアブラハムが最愛の子イサクを神に捧げようとして神に制止された モリヤの丘ともいわれているそうだ。 くつを脱いで荷物を預けて中にはいった。 |
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周囲を見回すと壁にアラビア語がか かれておりこれはコーランの一部だそうだ。お祈りを捧げるところはロープが ひかれており、イスラム教徒以外ははいれない。
また、床にはすばらしい絨毯がひかれて、壁とのコントラストが美しい。 観光客とイスラム教徒が聖なる岩を囲んで、ドームの中はすごい熱気だ。 岩の前には頑丈な囲いがされていて、背の低い私には、全貌をみることができ
ない。 周りの喧騒とは正反対に、光に照らされたその岩とメッカの方向をあらわす印 にむかって静かにお祈りをしているムスリムの姿がとても印象に残った。
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ビアドロローサ イエスが死刑の判決をうけて、磔にされるまでに歩いた”悲しみの道”
ビアドロローサを歩く。これは、第一ステーションから第14ステーションま であり、イエスが死刑判決をうけたピラト官邸からはじまる。それぞれのス
テーションには、教会などが建てられている。よく、注意していないと見落と してしまいそうだ。このステーションのまわりには観光客目当てのお土産屋が
ビッシリとならび、人々が立ち止まってガイドさんの話を聞いているため周辺 は大渋滞がおきている。
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第3留
イエスが十字架の重みに耐えかね
最初につまずいた場所 |
第4留
マリアが十字架を背負った
イエスを見た場所
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第5留
クレネ人シモンがイエスに代わり
十字架を背負った所
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| ゴルゴダの丘に到着。さらに、すごい人の数。最後のステーションを見落とさ
ないように私たちも必死だ。 聖墳墓教会にはいって、すぐ右の狭い小さな階段をのぼると、ビアドロローサ の最終地点に到達する。イエスが服を脱がされ、磔にされ、遺体をおろされた
場所。ここは、ローマカトリックやギリシャ正教など各派がそれぞれで管理し ているため、宗派ごとまったく違う雰囲気を醸し出している。 祭壇にすこしでも近づこうとする巡礼者と観光客の熱気で息がつまりそうだ。
やっとの思いで祭壇に近づき、上を見上げた。 その姿は、たくさんのろうそくに照らされ、2000年前におこったことを 伝えているように思えた。 その後、イエスが墓に納められたところで、現在は聖堂になっているところへ
行った。ろうそくを買って、聖堂の隅にそっと置いた。 |
聖墳墓教会 |
イエスが十字架にされた
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それを嘆くマリア
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6世紀に書かれた最古の地図、マダバ地図にものっているという道を歩く。
そのとおりまさにエルサレムのメインストリートだったところだ。 いまは、ショッピングアーケードになっており、その再現されたカルドをゆっくりと歩くととても楽しい。
エルサレム随一の古代ローマ式の食事を再現したレストランThe Cardo Curinariaで食事。 ここの食事は、ローマに支配されていたころのイスラエルの食事を再現したも
のだそうだ。食器はもちろん、店員さんまで古代ローマ人の格好で登場する。 かと、思えばお客さんの私たちまで白い布をまとい、月桂樹の冠をかぶって 食事をするという徹底ぶりだ。ひよこ豆を煮たもの、サラダ、肉料理(?)
味は薄いがおいしい料理だった。スプーン、フォークがない時代を再現して いるので、ちょっと食べにくいが雰囲気は抜群! |

The Cardo Curinaria |
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ローマ式の食事
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嘆きの壁 一身に祈る黒い服を着た老人、壁に額をおしつけて祈る軍人たち。
私がはじめて嘆きの壁を知ったときの鮮明な映像が実際のものとなった。 嘆きの壁にはいるためのセキュリテイチェックにいくまでに、すでに長蛇に 列となっている。嘆きの壁は神殿の丘の西側にある部分をいい、いまは
この丘には岩のドームが建っている。かつて、神殿が崩壊された後 この西側の壁だけが残り、ユダヤ人はこの壁にむかって神殿の再建と メシア(救世主)の到来をまって祈っているそうだ。1948年からはヨルダンの
管理下となっており、その間はこの壁に一歩も近づくことができなかったが、 6日間戦争後ここはユダヤ人の聖地として復活した。
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ガイドさんにだれでも壁に近づいて お祈りをしていいといわれたので、壁に近づいてみた。壁に近づくのは至難の
技。少しでも隙間があくと、すぐに後ろから来た人が立ってしまう。 私は一歩さがったところで、その壁を見つめてみた。人の触るところは 壁の色が変わってしまうほど、たくさんの人がこの壁に触れてお祈りをしてい
る。そして、岩の隙間には願い事を書いた紙があふれるくらいにはいってい る。お年寄りは椅子に座って、子供たちは母親の足元でそれぞれ真剣な顔で
祈っていた。 男性側では、硬派(?)のユダヤ人つまり、黒装束に身をかためて”もみあ げ”をのばしている人々がみえる。いま、若い人たちは厳しい戒律をきらって
独自のやり方で信仰している人が多いそうだ。
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ダビデ王の墓 旧市街をでてシオン山にユダヤ人の父、ダビデの墓がある。嘆きの壁がヨルダンの
占領下だった時代、ユダヤ人はここを訪れて祈りを捧げていたそうだ。 ダビデ王の墓にはいると、嘆きの壁と同様に男性は頭を隠さないはいれない。 私たちは、鉄の柵のむこうにおかれている墓にはいった。棺はビロードの布で
覆われており、中央にはイスラエル国旗にもあるダビデの星が刺繍されていた。 同じ部屋には、石版に書かれた十戒がある。いまも厳しい戒律を守っている
ユダヤ教の人々は、静かに祈りを捧げていた。
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十戒の石板
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ダビデの星
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最後の晩餐の部屋
ダビデの墓の建物をでて階段をのぼると最後の晩餐の部屋がある。中はガランとし ていて日の光がステンドグラスをわずかにぬけて射し込むだけで何となく薄暗い。
その日は”コ”の字に形にテーブルを並べて食事をしたそうだ。レオナルド・ダ ヴィンチの絵のイメージが強すぎて、なかなか実感がわかない。イエス生誕の地
ベツレヘムの教会と同様に私たちのイメージが先行しすぎてしまっているのかもし れない。
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ゲッセマネ園
オリーブ山のふもとにあるゲッセマネ園に行く。ゲッセマネとはオリーブ園のことでかなり幹の太いオリーブの木々が風にそよいでいる。旧市街の喧騒から離れて
やっと、気持ちが落ちついてきた。 ここは、イエスが頻繁に訪れてお祈りをした場所といわれ、ここのオリーブの木の 何本かはその当時からあるものだそうだ。最後の晩餐を終えて、自分の身におこる
出来事に苦悩していたイエスがお祈りをした場所でもある。
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オリーブ園
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オリーブ園
のとなりに ある教会の中には、その時の岩が中心に置かれていた。正面には岩の上で祈るイエスの姿、左側は裏切りのユダがイエスに接吻しているところ、右側にはイエスが
ローマ兵に逮捕されるところがそれぞれ描かれている。ここでも、聖書を読んだこ とのなかった私たちは他の観光客の方からその一節を教えてもらった。
その方の言葉”イエスも自分の身におこることは恐ろしくてここで神に祈ったのよ。ここでのお祈りはすばらいしいの”
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裏切りのユダの接吻 |
岩の上で祈るイエス
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ローマ兵に逮捕されるイエス
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