ガリラヤ湖近郊
 イエスゆかりの地を訪ねる
 タブハ  パンの奇跡の教会 タブハ村はガリラヤ湖の北西に位置する緑が美しいところだ。私達が訪れたときも 青空が広がり、木々が青々としていて思わず深呼吸をしたくなるような場所だった。 イエスはガリラヤ湖において説教を重ね、それを聞きにくる人々は日をおうごとに 増えていった。5000人以上もの人々が集まったある日、貧しい人々は食事をとれずにいた。それを見た少年から二匹の魚と五つのパンがさしだされ、イエスはこれを増やし みんなを満腹にしたといわれている。この奇跡にちなみタブハにはパンの奇跡の教会 が建てられている。中にはビザンチン時代のモザイク画で魚とパンが描かれている。 色彩も見事に残り大変美しい。訪れる人々はみなこの床に描かれたモザイク画に ひざまずいてキスをしていた。このモザイク画に見入っていた私達は、聖書の世界にすっかり引き込まれてしまったようだった。

 イスラエルの旅で知り合った方の言葉

 「イエスは神の子だから何もなくてもきっと5000人給食の奇跡をおこせたでしょう。 でも、あえて少年が差し出してくれた二匹の魚と五個のパンをつかって奇跡をおこし たのよ。 それが、イエスなのよ。」

 山上の垂訓の丘タブハからゆるやかな坂道を登る。むこうにはガリラヤ湖が広がりその 丘の頂上には八角形の美しい教会が見えた。まわりは公園として整備されているようでブーゲンビリアが咲き、木々の緑がまぶしい。しかし、それ以上に驚いたのは観光客の数だ。 教会に通じる道は観光客であふれている。世界各国の言葉が飛び交い、ガイドさんは 迷子(?)がでないように必至だ。こんな中で私達のガイドさんの話がはじまる。 ガイドさんが聖書のマタイ伝5章にでてくる8つの句「〜は幸いかな」ではじまる部分 を読んでくれた。
 教会のむかって右側に広がる、今は畑となっているところに人々は集まりイエスの言 葉に耳を傾けた そうだ。また、主の祈り「天に召します我らが父よ」がまとめられたのもここの場所。 教会は回廊になっており、ぐるっと一周まわることができる。ガイドさんの紹介とお りガリラヤ湖のほうにむかってゆるやかな畑が広がっている。人々はそこに座ってイエスの話を聞いたのだ。 回廊には、数人の女性があつまり聖書を読んでいるようだった。私達のような観光客ばかりだと 思っていたが、周辺は彼女達のようにこの場所で聖書を読んだり、聖歌を歌ったりする人もたくさんいることに気がついた。

カペナウム

ガリラヤ湖に戻ったイエスが再び宣教の地としてえらんだところ、それがカペナウムだ。 宣教の間、“イエスが帰って来る場所”といわれた唯一のところだそうだ。カペナウムはヘブライ語のクファル ナウム(慰めの村)に由来している。 山上の垂訓の丘にある教会にもあったこの看板。" This is holy place " 観光客といえども半ズボンのような適当な格好では入場できない(当然といえば当然 だが) 聖地なのだ。

 
 中にはいると最初にシナゴーグ跡に目を奪われる。このシナゴーグはイエスが宣教をしていた 時代の建物の上に建てられてといわれているそうだ。(右の写真でみる石の黒の部分が紀元前ということになる)今は、柱や鴨居の一部が残っているだけだが、当時は二階建 で1階が男性専用の祈りを捧げる場所 2階が女性専用となっていた。その規模はガリラヤ湖で最大のものだったそうだ。シ ナゴーグの床には 両親を待つ子供達が日本でいう”すごろく”のようなもので遊んだあとが残っている 。石をさいころにみたててあそんでいたそうだ。 この遺跡をゆっくりとまわる。当時の町のあと、農耕に使われていた道具、今は倒れてしまった 柱にのこるイスラエル国旗のシンボル ダビデの星。 ここは物流、人々の中継地として栄えていたという。いまは、静かに時を刻み、たくさんの巡礼者と観光客を迎えている。

 カペナウムを出発する直前に私達は雨に降られた。雷も鳴りだし、通り雨のような激しい降りとなった。雨にあたるにはかなり珍しいようで、それにあたった私達はラッキーなのかアンラッキーなのか? ガリラヤ湖はイスラエルの大切な水源地。現地の人々はこの雨を大喜びしてむかえるそうだ。 しかし、道路があまりに乾燥しているため水が染み込まず、溜まったほこりを浮き上がらせてしまい、 スリップ事故の原因になってしまうそうだ。 私達がそんな話をしているすぐそばで、イスラエルの人々を乗せたバスが大事故をおこしたくさんの方が亡くなったを知ったのは次の日だった。

 あの有名なセントピータズフィッシュを食べる! 12使徒のひとり、ぺテロがこの魚を釣り上げたときにその魚が金貨をくわえていたという話にちなみおめでたい魚とされているのがこのセントピータズフィッシュだ。一説に はイエスも食したとか。 私達の食べたレストランでは”まるごと”のものと切り身にしたものと2種類あった。 “まるごと”は一度焼いた後に油であげてあるようだ。ライムをたっぷりと絞って食べる。 白身魚で、味は淡泊。 うーーん、私にとってはイマイチ。 なんとなく、鯉を食べているようであまり食事はすすまなかった。