タバの国境 -- エイラット
 陸路の国境越え、エジプトへ
 美しい紅海を抜けてとうとうイスラエルとタバの国境にやってきた。バスが検問所に着くと係員が乗ってきてみんなの 顔をグルっと見渡す。"HELLO!"と笑っているがそのサングラスのむこうの目は厳しいものに違いない。そして、イスラエルのバスとはここで別れて徒歩で 税関にむかう。他にも観光客が数人いた。出国手続きを終えてまた徒歩でその まま進むとエジプトの国旗がはためく入国管理事務所に到着した。
  待つこと30分。セキュリティを抜けてはじめてエジプトに入った。 入国管理事務所のすぐそばには、真っ白なヒルトンが他の景色とは似合わずに建っている。シナイ半島がイスラエルの占領下だったときに建てられ、返還後はエジプトに属する。このシナイ半島の歴史に翻弄された もののひとつだ。私たちは、そこからモーゼが十戒を授かったというシナイ山 にむけてエジプトのバスに乗り換えた。ふもとの町、セントカタリーナまで約200Km。シナイ半島をドライブしながら進む。むこうにはぼんやりと サウジアラビアが見えた。
 
 次の日の夕刻、再びタバへ。イスラエルからエジプトの出国はなんなく 終わってしまったので、入国もあまり気にしないでいた。荷物のセキュリティ イを受ける前に係官にパスポートをみせる。何をみているのか?ツアーの客 15人ほどの人はみんな黄色のカードを渡されて並ぶ。気が付いてみると自分の もらったカードはピンク。しかも他の人と違う列にならばされた。ガイドさん 曰くこのカードは”あたりカード”らしく、このカードを持っている人は かばんの底までチェックされるそうだ。現地の人と接触がしやすい若い人 (?)はこのカードをもらうらしい。一人旅などだったら間違いなくこのカー ドだろう。
 その後の入国検査はなんなく終わる。質問は何もされなかった。 しかし、私たちの後に並んでいた若い4人組みは係官にかなり厳しくチェック されていて、”顔をちゃんとみせなさい”などと言われて、長い時間質問攻め にあっていた。私たちは、陸路での国境越えは初体験。ドキドキ、ワクワクだが英語をすこし でもしゃべれないと自力での国境越えは困難なことは言うまでもない。 次回は、ヨルダンからイスラエルにはいる国境越えにチャレンジしようと思 う。今回は、ガイドさんのいうとおりにしていれば良かったので、今度は自力で越えてみよう!

エイラットへ

国境から約20分。エイラットの中心街に着いた。ダイバーあこがれの紅海は目 をみはるほど美しい。真っ青な海とそれに負けないくらいの空の色。向こう岸 にはヨルダンのホテル群がはっきりと見える。紅海は魚の種類が豊富でマリン スポーツ、水族館見学などやりたことはたくさんあったのだが時間がなくて 断念した。

 エイラットは大きなホテルがたくさん建ち、空港もある一大リゾート地だ。 街を歩くと、ヨーロッパからの観光客がたくさん羽をのばしているのが見え る。付加価値税免除の街なので買い物も楽しい。中心にあるショッピングセン ターは化粧品、ブランドのものなどが売っている。その道路向かいにあるレス トランと並んで小さなお土産物屋が並んでいるところのほうがいろいろあって 楽しい。絵皿、Tシャツ、エイラットストーン(これは少し高価) 絵はがき、など見ていても楽しい。後でわかったことだが、ここはエルサレム よりもずーと安いし品揃えも豊富だった。私があちこちの街で見かけた、ユダ ヤ人の粘土の人形はここで一番気に入ったものをみつけた。右手にメノラー (燭台)左手に聖書、あごひげをのばして黒い服を着ている人形。こんなリ ゾート地でこの人形を見つけるのも変なはなしだが、飛行機にのっても大丈夫 なように頑丈な箱にいれてくれた。

 

夜はむこうに見える、ヨルダンの夜景と波の音を聞きに行った。 タクシーはちゃんとメータを動かしてくれるので、どんどん利用して 大丈夫。おしゃれなレストランで食事をするのもいいかもしれない。

  ミッペ・ラモン
 エイラットから車で約2時間半(?)40号線(?)を北へ向う。 途中は荒涼たる砂漠が続き、ベドウィンのテントが建っているのがみえる。 その他は、ずーと、低木がたまに生えているくらいで赤茶けた世界が広がる。 単調な景色が続いた後、目の前に切り立った絶壁が見えた。これがミッペラモンを 下から見たときだ。あまりのスケールの大きさに一瞬、形がつかめなかったが頂上 にあるビジターセンターにからみるとその姿は明らかになる。この大断層は 37キロメートルにわたって続き、その向こうのほうはかすんでいて見えない。 一億年以上もの地殻変動と侵食作用によってできた巨大クレーターの全景が展望台 からみえる。その大きさは、写真やガイドブックでは到底、感じられないのでぜ ひ、訪れて欲しい場所だ。
  アブダットへ
 ネゲブ砂漠にはこの他にも見所がたくさんあるそうだ。私たちはこの後、ナバティア人の残した遺跡アブダットへ向った。ヨルダンのペトラを首都として栄えた ナバティア人の遺跡はバスで進んでいくと突如として現れる。いまは、きれいな公園として整備されており、バスで坂道をのぼるとそこには”ラクダに乗った ナバティア人の人形が見える。焼け付くような太陽の中、この遺跡を見てまわっ た。高い灌漑技術を持っていたナバティア人は、それを駆使して樹木などを 栽培していたことが確認されているそうだ。遺跡には、商人のやりとりを 模試た人形があったり、ワイン製造をした遺跡を説明してあったりで見所は多い。ところどころの柱には、紋章のようなものや文字(?)のような ものがみえる。なんとなく触ってみたら、ひんやりとしていた。。。。 今、遺跡のふもとには当時の灌漑技術を再現して植栽をしている研究所が あるそうだ。